2024年11月24日。教材が届いたその日から、私は司法試験予備試験の勉強を始めました。
行政書士試験にはまだ受かっていませんでした。三回落ちていました(一回目の2022年は、宅建とダブル受験した記念受験です)。それでも始めた理由と、そのあと一年で何が起きたかを、ここに残しておきます。
きっかけは、一本のガイダンス動画でした

司法試験を意識したのは、じつは行政書士より前です。宅建の勉強をしていたころ、ある弁護士のYouTubeを見ました。中卒から行政書士を取り、予備試験を経て弁護士になった方が「1日3時間の勉強で予備試験に受かる」と話している動画です。
私は高卒です。弁護士は学歴的に無理だと決めつけていました。その動画で「自分のような人間にもチャンスはあるのか」と思ったのが、最初の芽です。
芽が育ったのは2024年9月。BEXAの吉野勲先生が「王道基礎講座」のガイダンスをYouTubeで流していて、その中の一言でスイッチが入りました。私の受け取り方ではこうです——始めるなら今。来年やろう、再来年やろうと言っているうちは受からない。(言い回しは私の記憶なので、正確な文言は動画で確かめてください)
スイッチが入ったのが2024年11月20日ごろ。教材を買い、届いたのが11月24日。その日から憲法の講義を見始めました。
教材が届いた日から始めた「大枠を知る」三か月

このとき立てた予定は、こうでした。
- 令和6年12月〜令和7年3月=予備試験の大枠を知る期間。インプット講義は760本ほど。1日6本見れば3月末に終わる計算だが、たぶん無理。
- アウトプットは短答の過去問を行政法と民法だけ、一周。触れるだけ。
- 4月からは行政書士試験の勉強に戻る。7月から模試。記述抜きで180点、記述込みで220点を目標。
つまり予備試験の勉強は全体の1割くらいの負荷で、本命はあくまで行政書士試験でした。三回落ちている試験に受からないまま、その上の試験に手を出したわけです。
吉野先生の講座で最初に教わった方針は「選択と集中」でした。机の上に置くのは、王道基礎講座のテキスト・短文事例問題・短答の過去問集・六法の四冊だけ。基本書も判例百選も使わない。講義を一本見たら短文事例問題と過去問をやり、雑でいいから復習の回数を重ねる。量とは時間ではなく周回数だ、というのがこの講座の言い方です。
始めて11日目の時点で、講義8本、過去問5問。憲法の総論は行政書士の憲法よりずっと細かく、歴史から入るのに面食らいました。過去問は肢が三つしかないのに正解の組み合わせが六通りも八通りもあり、「一肢ずつ正確に答えられないと点にならない」試験なのだと、最初の一問で思い知りました。
一年寝かせて、行政書士試験の翌日に再開しました

正直に書きます。この「大枠を知る三か月」は、憲法の講義を十本ほど見たところで止まりました。
2025年は四回目の行政書士試験に集中しました。5月の動画で「予備試験と行政書士を並行して受けないのはなぜか」と聞かれて答えていますが、理由は二つ。社会人の勉強時間は貧弱すぎて両立できないこと。そして予備試験の勉強は論文から入るもので、行政書士のように「インプットして過去問を回す」やり方が通用しないと知ったことです。
2025年11月9日に行政書士試験を受け、その翌日あたりから予備試験の勉強をユニット1からやり直しました。一年前に買った講座の配信期限は2027年2月。それまでに全部を消化したい、という状況です。
行政書士試験は、2026年1月の合格発表で合格し、同年4月に行政書士として開業しました。予備試験の勉強は、開業後も続けています。
2028年7月に短答、という計画

2025年12月2日の時点で公開した計画です。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 〜2026年7月 | 7科目のインプット講義・短文事例問題・短答過去問を一周 |
| 2026年8月〜12月 | 旧司法試験の論文過去問(講義つき) |
| 2027年1月〜3月 | 予備試験の論文の講義 |
| 2027年4月〜11月 | 短答の解き方講座・短答問題・復習を回す |
| 2027年12月〜2028年6月 | 論文と短答の総復習 |
| 2028年7月 | 予備試験の短答式を初受験 |
勉強開始から2年8か月で、まず短答。論文まで受かる自信は「冗談抜きでない」と動画で言っています。上位で不合格、が現実的な目標。本気で合格を目指すのはその翌年、2029年です。
教材はBEXAの王道基礎講座(第5期)。インプット講義は7科目で774ユニット、1ユニットが27〜39分。私が一年に勉強に使える時間は約1,200時間なので、講義を全部見る時間はあります。ただし講義は一回しか見ない。二回目は音声を落として運転中に聞く、という使い方にするつもりです。
なぜこんなに長い計画かというと、体のことがあります。40歳を過ぎて風邪が長引くようになり、本試験のあとには二週間ほど熱と咳で勉強できませんでした。高血圧、抜けた歯。完全にだめになる前に受かっておきたい。 47歳で短答、48歳で合格。それが計画の背骨です。
そして2026年1月1日の進捗は、憲法130ユニット中23ユニット。50日でこれだけ、というのが現実でした。原因は勉強法ではなく生活リズムです。深夜0時に寝て7時に起き、8時に子どもを学校へ送ってから仕事、という毎日では朝に勉強できない。まず6時起きから始め、10分ずつ早めて最終的に4時起き・10時就寝の3時間を確保する、と1月に決めました。
勉強時間の記録はやめました。2026年からは「講義を何ユニット消化したか」で進捗を記録しています。時間は頑張った感は出ますが、実力とは別だと考えたからです。
「受かってもいないのに」と言われて

最初の動画を出したとき、いちばん多かったコメントはこれでした。「行政書士に受かってもいないのに予備試験を目指すのはおかしい」。長文で丁寧に書いてくださる方もいました。
私の答えは動画に残しています。要点だけ書くと——
- 2〜3年で受かろうとは思っていない。最初は「10年で受かればいい」と思って始めた。5年以内が現実的だという意見も知っている。
- 行政書士試験のほうが大事なのは分かっている。だから4月からはそちらに戻る。
- 家族を犠牲にする勉強はしない。会社が潰れたら元も子もない。
- 否定的なコメントは読んだうえで消す。あなたの時間はあなたのために使ってください、という意味を込めて。
BEXAのライブ配信で講師の先生が「社会人が予備試験をやっていると言ったときの周りの反応は二種類ある。ネガティブな反応をする人は排除していい」と話していて、それで一本動画を撮ったくらいです。
予備試験は、特別な才能がなくても目指せる試験だと私は思っています。プロ野球選手やアイドルとは違う。努力した人だけが掴めるプラチナチケット。そう思って続けています。
このサイトは、その記録です。
この話を動画で見る
もとにした動画(私のYouTube)は、次の7本です。上に載せたのは、そのうちの「予備試験今のところこういう計画です」(2025年12月2日)です。
- 行政書士受験生の挑戦と予備試験への道 進捗と意気込み(2024-11-27)
- 予備試験負荷勉強法開始10日目!(2024-12-05)
- なぜ予備試験と行政書士試験を平行して受けないのか?(2025-05-03)
- 社会人予備試験受験生が排除すべき人たち(2025-11-19)
- 予備試験今のところこういう計画です(2025-12-02)
- 新米予備試験受験生の去年の振り返り(2026-01-01)
- 行政書士から予備試験を目指す理由(2026-05-29)
予備試験までの道の記事
- 行政書士4年目、やる気ゼロでも回った:4年目を、気合いを入れずに始めた2024年12月
- 行政書士試験に3回落ちた私が答える「落ちたら、どうなるか」:行政書士試験に3回落ちた私が答える「落ちたら」
- 憲法はなぜあるのか:憲法はなぜあるのか
- 宅建は短期で受かるのか、過去問は意味がないのか:高校受験すらしていなかった私の宅建
