先に結論を書きます。 会社法は条文を引いても次の条文番号が出てきて終わりが見えず、テキストを開いてもマイナー論点はあっさりとしか書かれていません。直前期にここへ深入りすると、あっという間に時間が溶けます。だから私は、会社法は「中途半端でいい」と割り切り、時間で区切って切り上げるようにしています。深追いするほど得点につながる民法・行政法とは、扱い方を変えています。
2025年10月22日、本試験まで2週間半という日に、3時間勉強してから帰宅し、夜11時に撮った動画の話です。この日は憲法と民法、商法・会社法をそれぞれ50分ずつ回して、最後に力尽きたところでした。とくに会社法は、毎回「今日はどこまで踏み込むか」で迷うくらい、直前期の付き合い方が難しい科目です。その会社法の話と、あわせて全国の受験生への応援を書いておきます。
会社法の条文は、引いても引いても終わらない

この日はウォーク問(LECの問題集)で株主総会のあたりを進めていましたが、条文を引くたびに、また別の条文番号が出てきます。たとえば378条を引くと「326条に準ずる」というようなことが書いてあり、326条に戻ってみると、また別の条文に話がつながっていて、元の378条に戻るころには、何を調べていたのかすっかり忘れてしまっています。
テキストを開けば分かりやすく書いてあるだろうと思って開いても、今度は該当ページを探すのが一苦労です。条文の見出しを見て、テキストの目次から該当しそうな箇所を探し、ページ番号をウォーク問や六法に書き込む、という作業を繰り返しています。メジャーな論点ならすぐ見つかりますが、利益相反取引のような論点になると、私が使っているLECのテキストではそこまで手厚くは書かれていません。行政書士試験では会社法自体がマイナーな分野なので、テキスト側も深くは書いていないのだと思います。
マイナー論点は「深追いしない」と決める

きちんと理解しようとすると、たった5問分の演習でもかなり時間を取られます。だから私は今、会社法については時間を区切って進めています。やりすぎないように、「ここから先は触れなくていい、ここまでは触れる」という線引きを自分の中に作っている最中です。
ただ、この線引きが本当に難しいです。他の科目と違って、「どこまでやればいいか」の判断そのものに時間がかかります。
民法・行政法は深く、会社法は中途半端でいい

民法や行政法は、深く掘り込めば掘り込むほど得点につながる感覚があります。だから、この2科目は深くやっていく方針にしています。
一方、会社法は深く入りすぎても、結局は本試験までに忘れてしまいます。それに、変に細かい知識がついてしまうと、かえって思い込みで正誤判定を誤りそうな気もしています。だから、中途半端でいい。ただ、その「中途半端の加減」をどこに置くかが、会社法でいちばん難しいところだと思っています。
楽しいからこそ、時間を区切って切り上げる

正直に言うと、会社法や憲法は今の私にとって「楽しい」科目です。民法や行政法は同じ論点を繰り返しやっていて、正直少し飽きています。その反動で、会社法の新しい知識や憲法の新しい判例を見ると、つい時間を忘れて没頭してしまいます。
でも、これをやってしまうとまずいです。ここで会社法に時間を使いすぎると、本試験で戦うための行政法・民法の論点に戻る時間がなくなってしまいます。だから「あ、やばい」と思ったところで区切りをつけて、行政法の論点に戻るようにしています。
ウォーク問の会社法は、あと10問ほどで一周終わる予定です。一通り終えたら復習に入り、そこから先はAランクの論点だけに絞っていくつもりです。正直、本試験が終わったら、会社法だけじっくりやり直したいくらいです。「会社法マニア」「憲法マニア」になりたいと思うくらい面白い科目なので、今は強制的に自分を切り離している、というのが実際のところです。
いまは毎日、行政法・憲法・民法・商法(会社法)の4科目を回しています。
全国6万人の受験生へ
会社法の話とあわせて、受験生の皆さんに伝えたいことがあります。
この日、行政書士試験研究センターから受験票が発送されたという話がありました。今回は受験者数が去年より4000人ほど増えて、6万2000人くらいだそうです。そのうち実際に受験する人は8割ほどで、5万人くらい。合格率はだいたい10%なので、5000人くらいが受かる計算になります。※このあたりの数字は私の感覚に基づく試算で、正式な統計ではありません。
去年、私自身の受験番号は4番で、会場には200人ほどがいたと思います。会場の前から4番目の席でした。受験番号が10番台くらいから始まっていた人たちは、その後ほとんど落ちていました。私も含めてです。すごくスーツを着こなして受けに来ていた人もいましたが、そういう人も含めて、「10人に1人しか受からない試験」です。試験当日、隣や前の席の人が頭が良さそうに見えても、実際には多くの人が落ちています。
だから、会場で周りを見て気後れする必要はありません。全国の6万人の受験生の皆さん、最後まで諦めずに、ちばりよ〜(沖縄の言葉で「がんばれ」という意味です)。
まとめ
- 会社法は条文を引いても次の条文が出てくるため、深追いすると時間が際限なくかかる
- マイナー論点はテキストの記述も薄いので、私は時間を区切って線引きしている
- 民法・行政法は深く掘るほど良いが、会社法は中途半端でいいと割り切っている
- 会社法や憲法は「楽しい」科目だからこそ、没頭しすぎないよう強制的に区切っている
- ウォーク問の会社法はあと10問で一周、その後はAランク論点だけに絞る予定
- 合格率はおよそ10%。会場で周りが優秀そうに見えても、多くの人が不合格になる試験
- 全国の受験生へ、最後まで諦めずに頑張ってほしいというメッセージ
よくある質問
Q. 会社法はどこまで深く勉強すればいいですか? A. 私は「深追いしない」と決めています。民法・行政法は深く掘るほど良いと思っていますが、会社法は深入りすると忘れてしまいますし、変な思い込みで誤判定するおそれもあるので、時間を区切って中途半端なところで切り上げています。
Q. 会社法のマイナー論点(利益相反取引など)はどう扱っていますか? A. 私が使っているLECのテキストでは、マイナー論点はそれほど詳しく書かれていません。行政書士試験としても会社法自体がマイナーな分野だと思うので、そこに時間をかけすぎないようにしています。
Q. 直前期、会社法以外の科目とのバランスはどう取っていますか? A. 今は毎日、行政法・憲法・民法・商法(会社法)の4科目を回しています。会社法や憲法の新しい知識は楽しくてつい没頭してしまうので、時間で区切って、行政法・民法の論点に強制的に戻るようにしています。
