行政書士試験に3回落ちた私が答える「落ちたら、どうなるか」

郵便受けの前でハガキを手にしている男性

行政書士試験に、私は3回落ちています(1回目の2022年は、宅建とダブル受験した記念受験です)。そのあと4回目で合格し、2026年4月に事務所を開きました。

落ちても、思っているほどのことは起きませんでした。

試験が近づくと、落ちたときのことは考えたくないものです。私も考えたくありませんでしたが、頭のどこかではずっと考えていました。落ちた側から、実際に何が起きたかを書いておきます。

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不合格のハガキは、開ける前から分かっていました

台所のテーブルに裏返しで置かれたハガキ

合否の通知は封筒ではなく、ハガキで届きます。届いたのは1月下旬から2月に入るころでした(沖縄は発表から少し遅れて届く印象です)。

ただ、開ける前から結果は分かっていました。自己採点の時点で落ちていると分かっていたからです。令和6年度は自己採点が記述抜き142点。記述も付け焼き刃の知識が見事に外れた感覚があって、希望は持っていませんでした。開けてみたら記述は8点。「この2年間、何をやってきたんだ」と思いました。

その日、妻には正直に「ごめんなさい」と話しました。

いちばんきつかったのは、点数ではありませんでした

結果より、自分を疑う気持ちが重い夜

何年も続けて落ちると、点数よりも別のことがこたえます。「何をやっているんだろう」という気持ち。そしていちばんきつかったのが、自分には適性がないんじゃないかという結論でした。

今はそう思っていません。受からないのは才能ではなく、知識が抜ける形で勉強しているだけだと考えています。頭の良し悪しではなく、忘れてしまうだけです。

「できる・できない」で考えると能力の話になってしまいます。「やる・やらない」で考えれば、自分との戦いです。SNSで記述の高得点を上げている人と比べて「自分は向いていない」と決めてしまいがちですが、他の受験生のことはスルーでいいと思っています。

落ちて、実際に起きたこと3つ

翌朝も、いつもどおりの街の朝

私の独断と偏見ですが、落ちて起きたことは、この三つでした。

  1. 誰も、たいして気にしていなかった。 家族も、仕事の関係の人も、友人も、自分の試験のことをそれほど考えていませんでした。
  2. 1年分の知識は、消えていなかった。 次の年に勉強を再開したとき、ゼロには戻っていませんでした。覚えていることが、いろいろ残っていました。
  3. 次の年の点は、伸びた。 数字で出します。
年度記述抜き記述結果
令和4年度――不合格
令和5年度136点―不合格
令和6年度142点8点不合格
令和7年度144点38点合格

令和4年度は宅建とのダブル受験で、7月ごろから行政書士の勉強を止めて受けた記念受験です。総合で110点ぐらい、一般知識は6問正解でした。

択一(記述抜き)は1年やって2点しか上がっていません。変わったのは記述で、8点から38点。30点上がりました。 落ちたときに「あと何点足りない」と絶望しなくていい、と私は思っています。足りていないのは、たぶん点数そのものではありません。

家族のことも書いておきます。受験中、妻からは「これ受からなかったら離婚だからな」と1年に2回言われました。それから2年、3年、4年とやって、今も円満です。1回で受からなければいけない試験ではないと私は思っています。

落ちた年があったから、今の仕事があります

小さな事務所の机で書類仕事をしている男性

合格して、2026年4月に行政書士の事務所を出しました。

資格は、受かったあとに何もしなければ、何もしていないのと同じだと思っています。実際、開業して5か月目の8月の売上は、3件で業務報酬21,100円でした。いちばん時間を使った案件は、1円にもなっていません。

それでも、あの落ちた年があったから、今こうして行政書士として仕事ができている。それは事実だと思っています。

落ちたときのことを考えるのは、今じゃなくていいと思います。本試験が終わってからで、十分間に合います。

この話を動画で見る

もとにした動画:「【行政書士試験まで55日】落ちたら、どうなるか。私は落ちて、いま開業しています」(YouTube・2026年9月14日)。

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