行政書士1年目、8月の経費を全部出します|売上21,100円、手元に残ったのはマイナス49,303円

机いっぱいに広げたレシートと電卓を前に、苦笑いする男性

先に結論を書きます。 開業5か月目の8月、行政書士としての業務報酬は21,100円、経費は70,403円、手元に残ったのはマイナス49,303円でした。赤字です。5月・6月・7月も赤字でした。数えてみて分かったのは、開業資金とは事務所を借りるお金ではなく、1円にもならない時間を食いつなぐお金だということです。

前に「8月の売上を全部出します」という動画を出したとき、最後にこう言いました。「8月の経費はまともに記録していませんでした。出ていったお金も集計していません。これは直します」。直しました。8月に出ていったお金を、全部出します。

目次

なぜ経費を記録していなかったのか

机の隅にたまったレシートと、きちんとファイルされた請求書の対比

まず言い訳から。

売上は分かるんです。領収書と請求書を切っていますから。3件、間違いようがありません。でも、出ていくお金は、レシートがその辺にたまっていくだけ。「そんなに使っていないな」という感覚だけが頭にある。開業初期のあるあるだと思います。

でも、これは危ない。売上だけ見て「今月は21,100円だった」と思っていると、手元のお金が減っている理由が分からなくなる。減っているのは事実なのに、何に減ったのか説明できない。経営者として、これはまずいと思いました。

だから、たまっていたレシートを全部机に並べ、カードの明細も全部出して、1枚ずつ表にしました。

8月の経費、全項目

項目ごとに仕分けたレシートの山

不動産の仕事と共用しているものは、半分(折半)にして計上しています。

項目金額中身
行政書士会の会費5,000円仕事がゼロの月でも、毎月必ず出ていく
ガソリン代14,450円8月に入れた28,899円の折半
手数料6,200円申請取次の届出で行政書士会に5,600円+市役所で航空写真の交付600円
事務用品2,956円5,913円の折半
Amazonの買い物6,896円13,790円の折半(事務所で使用)
打ち合わせの飲み物872円スタバ2回
水道光熱費3,500円7,000円の折半
家賃0円
携帯代2,050円自分の回線4,099円の折半
ネット回線(光)4,602円9,204円の折半。この月だけ高く、翌月からは7,000円くらいの見込み
ネットFAX(eFax)1,293円2,585円の折半。スマホに届くので紙代の節約にもなる
レンタルサーバー861円1,721円の折半(ドメイン代込み)。※本来は500円くらいのはずで、計上を見直し中
AI(Claude・ChatGPT・Gemini)20,837円3つの合計の折半。Claudeだけで36,258円
Microsoft(Excel・Word)886円年21,300円の月割りの折半
合計70,403円

通信まわりは、以前那覇で不動産事務所をやっていたころと比べて、ずいぶん削れました。当時はレンタルのプリンター(月5,500円)と固定回線・光回線で、毎月2万円くらいかかっていました。今はネット回線とネットFAXで1万円くらいに収まっています。

Excel・Wordは必須だと思っています。不動産だけならGoogleスプレッドシートでもできますが、行政書士の仕事では厳しいと感じています。

入れていないものも書いておきます。印紙や証紙は、お客様から預かってそのまま役所に納めるお金なので、経費でも売上でもありません。役員報酬、社会保険、生命保険、車の保険、借入の利息、高速代、不動産のお客様のために使ったものは、すべて不動産の会社のほうにつけています。

21,100円 − 70,403円 = −49,303円

小さな硬貨の山と、大きなレシートの山で傾いた天秤
  • 業務報酬 21,100円
  • 経費 70,403円
  • 手元に残ったのは −49,303円

開業5か月目の8月は赤字でした。ちなみに5月・6月・7月も赤字です。売上の3倍以上が出ていっています。隠す人が多いと思いますが、隠したらこの記録を読む意味がないと思って出しています。なお、21,100円はすべて回収済みで、現金になっています。

売上、入金、手元に残るお金は、全部違います。 ここを混ぜると、自分をだますことになる。経費まで入れて初めて本当の数字になるんだと、数えてみて思いました。

数えてみて分かったこと=開業資金は「食いつなぐお金」

書類を助手席に置いて、夕方の海沿いの道を走る男性

これから開業する人に、一つだけ言います。

開業資金を「事務所を借りるお金」だと思っている人は多いと思います。私もそう思っていました。違いました。開業資金は、1円にもならない時間を食いつなぐお金です。

8月、私がいちばん手を動かした案件は0円でした。でもその案件のために、ガソリン代も、航空写真の600円も出ていっている。仕事をすればするほど、先にお金が出ていく期間がある。 ここを越えられるかどうかが、本当の勝負だと思います。

だから8月の下旬から、報酬になるまでが早い仕事を増やす方向に舵を切りました。自動車業務です。着手から入金までが短い。大きい案件だけを狙うと、入金の谷でやられると思いました。

この動画を撮った日、研修に行きました。そこで沖縄の大先輩が、「行政書士になったら2年で決めろ。2年で結果が出なければ、スパッと辞めたほうが、その後の仕事で稼げるようになる」という、かなり強い言葉をおっしゃっていました(具体的な金額は伏せます)。グサッときました。

最近、YouTubeで発信していて、少し演出が入ってきていると自分でも思っていました。もともとは集客のために始めたのに、再生回数や登録者数を考えるうちに、方向がずれていく。大先輩の言葉で我に返りました。全然稼げていないのに、ちゃんとPDCAを回していない。 一人でやっていると、毎日のことなので指摘してくれる人がいません。自分で気づくしかない。

普通はポジショントークをしたくなると思います。「会が後押しするから一緒に頑張ろう」と。でも大先輩の言葉は違った。経営をギャンブルにするかしないかは、自分の行動次第だと、改めて思いました。

まとめ

  • 8月の業務報酬21,100円、経費70,403円、手元に残ったのは−49,303円。5〜7月も赤字
  • 売上だけ見ていると、手元のお金が減る理由を説明できなくなる。レシートとカード明細を1枚ずつ表にした
  • 会費は仕事がゼロでも毎月出ていく。AI費用が経費の中でいちばん大きかった
  • 売上・入金・手元に残るお金は全部違う。経費まで入れて初めて本当の数字になる
  • 開業資金は、1円にもならない時間を食いつなぐお金
  • 報酬になるまでが早い仕事(自動車業務)を増やす方向に舵を切った

よくある質問

Q. 行政書士を開業すると、仕事がなくても出ていくお金はありますか? A. 行政書士会の会費は、仕事がゼロの月でも毎月出ていきます。私の8月は5,000円でした。

Q. 印紙代や証紙代は経費に入れていますか? A. 入れていません。お客様から預かってそのまま役所に納めるお金なので、経費でも売上でもないと考えています。

Q. 開業資金は、どう考えればいいですか? A. 私は、事務所を借りるお金ではなく、報酬になるまでの1円にもならない期間を食いつなぐお金だと考えるようになりました。

出典

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