行政書士試験の記述は運なのか|落ちた年と受かった年、択一は2点差でした

兜をかぶった教官が、三つの練習用の的と砂時計を使って訓練の作戦を説明するオリジナルイラスト

本試験の記述抜きは、令和6年度が142点、令和7年度が144点でした。落ちた年と受かった年で、択一は2点しか違いません。

分けたのは記述です。8点から38点へ。記述の採点は外からは読めません。その読めない場所で勝ち負けが決まる。それが現実でした。

「採点者ガチャ」「謎採点」「予備校の採点では44点だったのに落ちた」。記述については、毎年いろいろな声が出ます。理不尽だと感じる気持ちは分かります。そのうえで、私がどうしたかを書きます。

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記述の採点は、外からは読めません

同じくらい書き込まれているのに、評価の印の数が違う2枚の答案

記述の採点は読めない、という話はよく出ます。私もそう思っていましたし、今も読めないと思っています。ここは擁護しません。

予備校が出す採点と実際の点が合わない、という話はよく聞きます。同じくらい書けたと思った年で、点が全然違うこともあります。

私も記述が一桁だった年があります。60点満点で一桁です。そのときは「この2年、何をやってきたんだ」と自分で言っていました。だから「運じゃない、実力だ」とは、私には言えません。

ただ一つ、気をつけてほしいことがあります。自分の人格まで否定しないでください。 「人より怠け癖があるんだろう」「人より勉強ができないんだ」と人格否定に入ると、やる気がなくなる原因になります。「この2年、何をやってきたんだ」と言ってしまっても、翌朝にはケロッと忘れるくらいがちょうどいいと思います。

136・142・144点。分けたのは記述でした

三年分の狩りの記録を並べて見比べる教官

私の本試験の点数を並べます。

年度記述抜き記述結果
令和5年度136点―不合格
令和6年度142点8点不合格
令和7年度144点38点合格

記述抜きは、3年かけて8点しか上がっていません。 受かった年と、その前に落ちた年の差は2点です。この2点で択一の実力が変わったとは、私は思っていません。

変わったのは記述です。8点から38点へ。記述が読めないのは本当ですが、その読めない場所で勝ち負けが決まるというのが現実だと思っています。

読もうとするのをやめて、空欄で出さないと決めました

空欄を残さず答案用紙に書き込んでいるペン先

じゃあ何をしたか。採点を読もうとするのを、やめました。 「この書き方なら何点もらえるか」を考えるのをやめたんです。考えても分かりません。私は採点する人ではないので。

代わりに決めたのは一つだけです。

空欄で出さない。 分からなくても、問題文の言葉を並べ替えてでも、何か書く。

かっこいい話ではありません。でも、白紙は絶対に0点です。白紙から点が生まれることはありえない。書けば0点ではないかもしれない。それだけの理由です。

もう一つ、予備校の採点で何点だったかを気にするのもやめました。 あれは本番の点ではありません。気にしても、本番の点は動きません。

作問者の「これは知っているよね」を拾う

依頼主の思いを読み取ってほしいと願う受付嬢

厳しいことを言うと、一つのコツは作問者の気持ちになって解くことだと思っています。

受かった年の記述で、ドンピシャにはまった問題がありました。原処分主義の問題です。読んで「これは裁決固有の瑕疵の話をしているな」と思いました。要件をそのまま暗記していたので、暗記したとおりに書いたら、その問題は20点満点でした。

もう一問、事務管理の問題も、疑問は残りますが、作問者が何を書いてほしいのかを考えて書き、そこそこの点が取れています。

エスパーの話ではありません。国語力だと思います。「何を書いてほしいのか」を読み取る力です。

私の見方ですが、行政書士試験の記述は、法律学者のような細かい知識を求めてはいないと思います。「行政書士なら最低限これは知っているよね」という知識を聞いてくる。だから、その最低限の言葉は絶対に取りこぼさないようにする。

ただ、一概には言えません。受かった年の民法の問題(夫婦の日常家事代理の問題)は、私には分かりませんでした。判例でも過去問でも見た覚えがなかったからです。私が見落としていただけかもしれません。記述は本当に難しいです。

理不尽だと思っても、理不尽なまま受けるしかない。それが私の結論です。

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もとにした動画:「記述の採点は運なのか。私は142点で落ちて、144点で受かりました【行政書士試験】」(YouTube)。

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