模試で時間が足りない人は、本試験ではもっと足りなくなります。少し怖い話ですが、私は真実だと思っています。
では、問題文を読むスピードは、勉強時間を積めば上がるのか。私の体感では、目に見えて上がるには2000〜3000時間くらいの下積みが要ります。500時間、600時間程度の勉強では、そこまで届きません。だから本試験では、テクニックでカバーするしかないと考えています。
2025年9月、本試験まで50日ちょっとという時期に、カフェで勉強しながら収録した動画での話です。ちょうど公開模試の第2回・会場受験が終わったタイミングで、「時間が足りなかった」という相談を受けることが増えていました。そこで考えたことを書きます。
模試で時間が足りない人は、本試験ではもっと足りなくなります

本番は誰でも慎重になるので、いつもより時間がかかります。そこに緊張も加わります。だからこそ、模試の段階で自分の時間の使い方を検証しておくことが重要です。
私が参考にした回答時間の目安は、こんな感じでした。
| 科目 | 目安時間 |
|---|---|
| 行政法(択一) | 35分 |
| 民法(択一) | 35分 |
| 多肢選択式 | 15分 |
| 記述式 | 30分 |
| 基礎法学・憲法 | 20分 |
| 商法・会社法 | 15分 |
| 基礎知識 | 15分 |
合計すると165分で、試験時間3時間(180分)のうち、余裕は15分程度しかありません。これでもギリギリです。自分の回答時間と比べてどこかでロスしていないかを確認し、見つかったら次の模試で試す、というのを繰り返すことをお勧めします。
「問題文を読むスピード」は、経験だけでは上がりません

ここからが本題です。公開模試を受けた人の多くが、思ったよりペースが取れずに自信を失っています。理由は、時間が足りず、頭の中が整理されないまま答えているからだと思います。私自身もそうでした。じっくり考えれば解ける問題なのに、本番は緊張もアドレナリンも出て、模試のときより実力を発揮しにくくなります。
会場受験を重ねることで時間配分に慣れて、解くスピードが上がる人もいると思います。ただ、ここで私が引っかかるのは、「解くスピードが上がる」ことのハードルの高さです。
私自身、問題文を読むスピードは、昔と比べてあまり上がっていない気がしています。速いんだか遅いんだか、自分でもよく分からない感覚です。
問題を解くスピードが速いというのは、要は問題文を読むスピードが速いということです。これは普段の学習で培われていくものですが、1000時間程度の勉強では、問題文を読むスピードはそんなに速くならないと思っています。というのも、初見の問題を速く読むというのは、それだけでかなり難しいことだからです。
目安は2000〜3000時間。500〜600時間では届きません

もっと勉強時間をかけて受験している人、2000時間、3000時間とやり込んでいる受験生でも、「問題文を読むスピードが速くなった」と自信を持って言える人は、それほど多くないと思います。問題文を読むスピードというのは、本当に2000〜3000時間くらいやらないと、レベルアップするようなものではないと感じています。
だとすると、500時間、600時間程度の勉強で、試験問題を速く解けるレベルまで引き上げるのは、なかなか難しいということになります。
だから本試験では、テクニックに頼ります

では、下積みが足りない分はどうするか。私はテクニックを使うしかないと思っています。
たとえば組み合わせ問題は、テクニックが使いやすい問題です。また、整合判定だけで瞬時に正誤が分かる問題があれば、深く読み込まずに○×をつけて、すぐ次の問題へ進みます。
模試の段階では、そこまで徹底する必要はないと思っています。ただ本試験は、3時間で必ず解き終わらせなければいけません。読むスピードが下積み不足で上がっていないなら、テクニックでカバーしていくしかないと思っています。
この話を動画で見る
もとにした動画:「読解スピードは1000時間程度では錯覚にすぎない。初見で速い人は膨大な下積みがある。遅いベテラン行政書士受験生はテクニックで補うべきという話」(YouTube・2025年9月16日)。
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